ウルルンのスペシャルを見ていて「ムルブリ族」という山(森)で暮らす部族が出て来た。初めて行った時は住む場所を転々と変えながら山で裸の生活をしていた。2年後このスペシャルのために逢いにいくと森が政府によって畑に変えられてしまい、暮らしていく事が出来ないようになり部落を作り定住するようになっていた。服を着て時計をして自転車に乗って畑仕事をする。畑と言っても自分達の物では無く他人の物を耕す。昔の日本で言う小作人だ。
今の生活も新しい物を手に入れて楽しんでいるようだけれどもやはり「森の生活の方が良い。」と言っていた。そう言っていた人達が将来お爺さんになり子供達から頑固じじいと言われるようになるんだろうか。つまり、森の生活の良さを知っているから、若者には通じない気持ちで話すから、若者が「今の古臭い生活はダサイ。」などと言った時、頑固と表現される事を言うような。
あの人達は本当に楽しそうだった。山芋をほったり、沢ガニを捕まえたり、生きている事をまるで遊びのように。僕も森のそばで育った人間だから少し解る。多分、住む所も自分で作り、何処でも勝手に移住して、食べ物も豊富で、気候もおだやかだとストレスの様な物は皆無で、僕が山(森)で遊んでる時の様な「ワクワク感」「ドキドキ感」そう言った楽しさだけで暮らしていけるんだろう。うらやましかった。ただ、そんな彼等も山の生活を捨てなければならなかったのだけれども。
政府の方針や生活水準や文明社会を語る前に彼等の「心」がうらやましかった。なんて楽しそうに暮らしていた事か。何もかも知ってしまった現代人には戻れない境地。くやしい。次元が違う。比べようが無い。

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