●土と日本人 農のゆくえを問う
単行本 山下 惣一 日本放送出版協会 1986/04 ¥788
ねっからの農の人の本。農家(ボクの中でこの「農家」は芸術家などのそれ。〜家)の誇りを感じる。
面白かった。いっきに読んでしまった。まじめに書かれている本で、普通こういうのはちょこちょこ読み進めていくものになってしまうのだけれど、つい引き寄せられるよに読み込んでしまった。
米を収穫したら「死米(出荷できない劣悪な米)」だった。中には7割以上の米が死んでいた農家もあった。手を抜いたわけでもないのにいったいどういうわけだ。1年間の苦労が無になってしまった。
死米についてフェーン現象が原因だとか諸説あるが、著者は「死米」は土からの悲鳴、土が「地力(ちりょく)」を無くしてしまっているという。
牛耕、八月畑の土をつくっていた時代から現代へと「土」と「農」がどう変わってきたのか、百姓の視点から日本の農への問いかけ。
昭和61年の出版物であるし、素人のボクには著者のいうことを鵜呑みにはできない部分もあるけれど、土から生まれた野菜を食べ、土から生えた草を食べて育った牛や豚を食べ、土から育った木の家に住んでいる人間としては「土」のことをもっと考えけりゃならない。
とくに農業に憧れている人間としては、気軽に「有機農業」だ「無農薬」だと言っていいものでもないのだと思わされた。
これを読んでもっともっと農業のことを知りたくなった。
あ、この著者も農業のかたわら本を書いている人。でも農業に関係した本。
単行本 山下 惣一 日本放送出版協会 1986/04 ¥788
ねっからの農の人の本。農家(ボクの中でこの「農家」は芸術家などのそれ。〜家)の誇りを感じる。
面白かった。いっきに読んでしまった。まじめに書かれている本で、普通こういうのはちょこちょこ読み進めていくものになってしまうのだけれど、つい引き寄せられるよに読み込んでしまった。
米を収穫したら「死米(出荷できない劣悪な米)」だった。中には7割以上の米が死んでいた農家もあった。手を抜いたわけでもないのにいったいどういうわけだ。1年間の苦労が無になってしまった。
死米についてフェーン現象が原因だとか諸説あるが、著者は「死米」は土からの悲鳴、土が「地力(ちりょく)」を無くしてしまっているという。
牛耕、八月畑の土をつくっていた時代から現代へと「土」と「農」がどう変わってきたのか、百姓の視点から日本の農への問いかけ。
昭和61年の出版物であるし、素人のボクには著者のいうことを鵜呑みにはできない部分もあるけれど、土から生まれた野菜を食べ、土から生えた草を食べて育った牛や豚を食べ、土から育った木の家に住んでいる人間としては「土」のことをもっと考えけりゃならない。
とくに農業に憧れている人間としては、気軽に「有機農業」だ「無農薬」だと言っていいものでもないのだと思わされた。
これを読んでもっともっと農業のことを知りたくなった。
あ、この著者も農業のかたわら本を書いている人。でも農業に関係した本。
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