3月24日の日記

この前、隣に若い夫婦が引っ越して来た。
昨今の若者にしては珍しく2人で引っ越しの挨拶に来た。
引っ越し蕎麦ならぬ、引っ越し洗剤を貰い、
長年住んでいる住人として気のきいた会話でもしたかったのだが
「あ、どうも、こちらこそよろしく…、何か聞きたい事あったら声かけて下さい」
なんてありきたりな言葉で短く会話を終わらせてしまった。
どうもいきなりのコミュニケーションは苦手だ。
それよりもスウェットに半纏姿で対応している事が問題な気がしたが、
たまたま休みのところを不意打ちされたんだから仕方が無いといえば仕方が無い。
たぶん顔も洗えてなかったし、髪も寝癖だらけだったはずだ。
笑顔のたえない好感の持てる良い夫婦だなと感じたんだけれど、
あれは今思うと笑いを噛殺してたんだな。
パタッと玄関閉めてから台所で貰った洗剤を包みから出して、
「うちで使ってるのと違うなぁ〜」
とのほほんと愚痴を言いつつガサガサかたずけてる場合じゃないだろうと。
「せっかく気合い入れて挨拶行ったのに出て来たのは寝ぼけた半纏姿の男」
ん〜、イメージ良くないな。
これからはきちんとアポとってくれるとこちらもビシッとスーツ姿で対応するんだけれどな。