2月6日の日記

悪の定義というものは難しいのだ。
個々の捉え方にもよるだろうし、
環境なども考慮しなければならないだろうから。
でも、あえて僕の意見をひねり出してみる。
まず、本当の悪人は自分の腹黒さに自惚れるような事はないだろう。
厚顔無恥、傲岸不遜。
えてしてそれらの人達は一方ではヒーローにもなりうる。
腹黒さに自惚れているような人間は違う見方をすればソレを意識してしまっている人達だ。
意識している限りはソレに対してある日、
自責の念を抱いたり、後悔したりする。

ここで、ある阿呆を例に上げる。
そいつは心の中でこう考えている
「手を抜いてやらなきゃめんどくさい」
「まーまー落ち着いてやらなけりゃな」
「小さい事ばかりじゃなくて大きな視点で見てるんだよ」
「能力が無いように思わせとけば仕事が楽だ」
などと腹黒く考えている。
しかし、笑えるのはそういう考えを持ちながらも彼が行動した結果、
他者からの評価は「温和」であったり、
「おっちょこちょい」であったり、「まぬけ」であったりする。
他者から見られている自分がその他大勢と共有している空間の
現実の自分であるという事実から逃げているだけであるという事になかなか気付かない。
それどころかそういう自分に自惚れている。
こういう人は自分でどう思おうが善良であったりするからタチが悪い。
が、しかし、こういう人はやはり悪とはいえないだろう。

…ふぅ。

難しい話はやめさせて。

まあ、とりあえず阿呆ってのは僕の事だけれど、
大して能力もないのに自分の能力の無さを認めたくない。
いや、最近では大人になり認める方向で頑張っている。
しかし、
面白い生き方のひとつとして「バカっぽい」顔というのはやめにくい。
軽薄に生きていると自分の好みの人間を判断しやすい。
僕は攻撃的な人間ではないので、できれば理解のある人が友人として望ましい。
そうなると軽薄さというのはなかなか良い武器で
軽薄な人間を簡単に軽薄な人間と判断してしまうような軽薄な人間は避ける事ができるからだ。
いや、第一印象というのは重要で、結構当たっているものなのだけれど、
そういう軽薄な人間ともやんわりと交流してくれる人が良い。
その人が腹の底ではどう考えていようが、それはその人の中の事であって、
僕の認識とは関係ない。

あれ？
そうすると、表面だけで他人を判断しているのは僕であって、
そうなるとそれは僕の避けたい人間の部類に入る訳か。
あれ？おかしいな。
悪人が厚顔無恥で腹黒い自惚れは善良でそんでもって表面だけの付き合いは良くて認識が軽薄で一期一会で…

ポッポー…ポッポー…ポッポー…