11月26日の日記

2005年11月26日
11月26日の日記
近所のスーパーで鯛のアラが安かったので購入。
さて、鯛といえば明石や鳴門かなと「郷土料理コーナー」のネタを探していると、
ちょうど「アラ」を使った「ふるさとの料理」を見つけた。
その名は「鯛の潮汁」。千葉県の郷土料理である。
潮とは塩だけの味付けから来ているもので、
アラに塩を振り、少し置いてから熱湯をかけ、
8分ほどアクを取りながら煮込み、味付けすると出来上がり。
我が家ではこれを雑炊にしてみた。
鯛の鍋の残りで雑炊を作ったような得した気分だ。
普通にそういう味だった。普通。

千葉は収穫量が全国の7割をしめる「落花生」の産地である。
そこで食されている「ピーナッツ味噌」または「落花生味噌」「ピー味噌」は
学校の給食に出るほどに地域になじんだ食べ物である。
これを「郷土料理コーナー」で紹介しない手は無い。
作り方はいたって簡単。
生の落花生を油で炒め(生でなくてもかまわない。油で炒める)、
赤味噌、味醂、砂糖を熱してつくっておいた甘味噌に絡めるだけ。
そこへ胡麻を入れれば香ばしさがますし、
冷えてから堅くなるのを防ぐにはハチミツを混ぜれば良い。
ピーナッツの香ばしさと味噌の甘辛さがよく合う。美味い。

ところで、家の「キッコーマン」の裏を見てもらうとわかるけれど、
この全国的なシェアをほこる醤油メーカーは千葉県にあるのだ。
その他にも「ヤマサ」、「ヒゲタ」等、
千葉には聞いた事のある大手のメーカーがひしめいている。
そう、千葉県は日本一の醤油どころなのである。
全国生産量の半分くらい。
関西から関東へと持ち込まれた湯浅などの醤油は
当時庶民には大変高級なものだった。
それが野田の高梨家や茂木家、銚子の田中、浜口などにより
小麦をくわえたこくのある濃口醤油へと進化し広く普及するようになっていった。
1616〜1860年頃の事。
ちなみに大正6年、野田の醤油醸造業者が合併して作られたのが亀甲万(キッコウマン)である。


ふぅ。ひとつの県だけでも調べたらずるずると面白い事が出てきて困る。
書きたい事が山ほどでてくるけれど、本格的に調べて書いてたら
ひとつの県で1年くらい書けそう。あんまりうんちくは止めとこう。

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