太宰治「人間失格」の一部抜粋。
…〜マルクス経済学の講義を受けました。しかし、自分には
、それはわかり切っている事にように思われました。それは、
そうに違いないのだろうけれども、人間の心には、もっとわ
けのわからない、おそろしいものがある。(中略)…〜人間
の世の底に、経済だけでない、変に怪談じみたものがあるよ
うな気がして、その怪談におびえ切っている自分には、所謂
唯物論を、水の低きに流れるように自然に肯定しながらも、
しかし、それに依って、人間に対する恐怖から解放せられ、
青葉に向かって目をひらき、希望の喜びを感ずるなどと言う
事は出来ないのでした。

ええ、太宰を読むと熱がでますね。人間の中身をえぐったよ
うな表現、書き方。どっからそんな言葉出て来るの?って事
が頻繁。
小説家なんてものはよく自殺なんてするけど、やっぱり感受
性が強すぎるのかなぁ。などと、耳にするが、みんな、ほん
とにそんなことないのか?
そんなことってのはつまり、生きてて、どうしようもなく孤
独を感じたり、大きい流れの(どうする事も出来ないような
社会の中の常識というか、雰囲気というか)中で自分の何か
に激しく苛立ちをおぼえるような。

これは、自分の中に飼っている何かの蠢動だろうか?

青春時代には確かに、あった。僕の場合、今でもある。それ
がなんなのかわかってる人はわかっているんだろう。
たとえばそれはある事で成功した人だとか。

かっこ良く言えば純粋な魂の叫び。

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